2005年度の活動だより

●9月30日
爬虫両棲類学会報 第2005巻 第2号
編集兼発行 日本爬虫両棲類学会


爬虫両棲類学会報 第2005巻 第2号に、タイトル「国内の淡水性カメ類の固体識別における
問題点と呼びかけ~淡水性カメ類の生息地保全のためのネットワークの必要性~」が掲載されました。
この号には他には、外来種問題が特集されています。

●9月7日
「カメネットワークジャパン」特定非営利活動法人として設立


横浜地方法務局川崎支局に登記し、「特定非営利活動法人カメネットワークジャパン」
として法人設立される。

●9月3日
長野県軽井沢町でのカメ講座(ケミカルエンターテインメント主催)


日本のカメの現状を話して、外来種であるミシシッピアカミミガメやカミツキガメが
日本の生物に与える影響についての問題を話しました。
カミツキガメの解剖も子供たちと行い、その食性を調べました。
それら2個体のカミツキガメの胃内容は植物質のものが確認できました。
軽井沢という場所柄、問題となっている外来種のアライグマの現状についても
地元のNPO団体から講義がありました。
(写真:左・カミツキガメと小菅/右・アライグマについて話をした谷川氏)

●8月27日~28日
千葉県白井市でのカメ調査・第5回子どもの環境教育事業

(NPOしろい環境塾主催:東邦大学地理生態学研究室・県立白井高校協力)

小菅が3年前より個人的にお手伝いさせていただいているNPOしろい環境塾と
地理生態学研究室との共同調査です。今回は主催団体より、カメネットワーク
ジャパンが当日の講師を行って欲しいと依頼を受けました。
護岸による河川改修が与えるカメへの影響について調査をしています。
今後の指針となる重要な調査としてちゅうもくしています。
この調査では、セブン-イレブンの助成金で購入したカメ罠の貸し出しを
行いました。当日はセブン-イレブンみどりの基金のスタッフが取材に来ました。
(写真:クサガメについて解説する
     東邦大学地理生態学研究室の長谷川雅美助教授)

●8月20日
雑誌「ハペトロジー」誠文堂新光社
総監修:千石正一氏


ハペトロジーVol.3に、日本のカメの現状とこれからの取り組みについての
取材記事が掲載されました。タイトルは「日本産淡水性カメ類現在と未来」です。
ハペトロジーVol.3の特集は水棲ガメの世界です。
こちらは、当NPOの理事でもある安川雄一郎氏が執筆しています。
ちなみに、千石正一氏も当NPOの理事の一人です。
(写真:ハペトロジーVol.3 表紙)

●8月1日
愛・地球博のカメ池の視察


愛・地球博には、実はカメ池たるものがありました。
天気は良かったのですが日光浴している個体が見られず、生息は確認できませんでした。
カメについての解説は無く、勝手に調査するわけには行かないのでスタッフに聞いたところ
ニホンイシガメ、クサガメ、ミシシッピアカミミガメがいるということでした。
固有種のニホンイシガメがいて、多くの方々にカメについて考えていただける機会が目の前にありながら、
何も出来ずにいて、大変歯痒い思いをしました。
地球市民村というNPOが集まったパビリオンの「NPO法人生態教育センター」ブースに立ち寄ってみますと、
日本で絶滅の危機に瀕している動物たちにメッセージを書こうというイベントをやっておりました。
メダカ、ニホントカゲ、トノサマガエル、クツワムシなどのなかにニホンイシガメもありました。
イシガメの解説には「護岸化とアカミミガメによって危機に追いやられている」ことが簡潔に表記されていました。
このNPOによって救われた感を受けました。私たちももっともっと発言していこうと改めて思いました。

●7月30日~31日
第7回日本カメ会議 in 小豆島(日本カメ自然誌研究会主催)


日本の淡水性カメ類の現状を把握する為には、日本各地で行われている
既存の淡水性カメ類の調査地、調査者、個体識別方法、使用個体番号などの
データを一括することと、個体識別についても混乱を避けるために統一することが
必要であることを提言してきました。愛知、大阪、香川、愛媛など、地元でカメの
保護やカメ生息地保全に関わり、活動されている方にもお会いする機会に恵まれて、
事情を説明させて頂きました。
(写真:イシガメの生態研究を発表する地元中学生)

●7月22日
相良自然環境塾(カメハメハ王国・日本ウミガメ協議会共催)


日本ウミガメ協議会会長であり、カメネットワークジャパンの理事でもある
亀崎氏より声を掛けていただき、子どもたちと共に淡水性カメ類の捕獲調査を
行いました。捕獲されたカメは、クサガメ、ニホンイシガメ、スッポン、
ミシシッピアカミミガメで、そこで事件は起こりました。
小菅が子どもたちに「ミシシッピアカミミガメは日本のカメや日本の生物に悪い
影響を与えるので解剖して何を食べているのかを調べよう。」と投げかけました。
ところが、複数の子どもから大変強い反対の声が上がりました。
やはり、今後私たちの活動を展開する上で、動物の個々の命を尊ぶ思想の方々に、
生態系を視野に入れて考えてもらえるよう啓蒙して行くことが必要と改めて思いました。
大変エネルギーのいることですが、しつこく発言していきましょう。
(写真:講演する日本ウミガメ協議会の亀崎会長)