カメという野生動物: カメの生態/カメネットワークジャパン
 カメというと、陸地でじっと日光浴をしている姿が印象的ですが、そのじっとしている姿からは想像がつかない ほど、カメの行動範囲は広く、多様な環境・空間を行き来して暮らしています。

 カメにとって、陸地は日光浴や産卵を行う場であり、水中は天敵から逃れて安住できる場、越冬の場です。陸地 から水中へと続く移行帯を「エコトーン」と言いますが、陸場を水場を行き来するカメの生息のためには、そうい ったエコトーンの環境がとても重要です。エコトーンに繁茂する植生に身を隠したり、食物を得たり、浅瀬では求 愛行動をします。カメは肺呼吸の爬虫類ですが、越冬場所は水中です。川底の落ち葉の下や石の陰、あるいは川の 水の浸食によってできた河川の横穴で越冬します。

 また、夏の生活の場である水田から米の収穫の後で水が抜かれると、その生活の場を池や小河川へと移しますが、 水田のそばだけでなく、個体によっては水田からかなり離れた場所へ移動することがあります。